アグロタケシ農園  ~開墾から栽培、取引までの険しい道程~

アグロタケシ農園  ~開墾から栽培、取引までの険しい道程~

アグロタケシ農園は今でこそ、世界最高峰の味わいを生み出すコーヒー農園として、世界的に有名ですが、その道のりは非常に険しいものでした。
多くのコーヒー農園は一般的な作物同様に世襲制で代々続く“農家”ですが、アグロタケシ農園は、アンデス山脈の再奥地にある渓谷の急斜面をカルロス・イトゥラルデさんが2001年に開墾しました。現在はカルロスさんの娘であるマリアナ・イトゥラルデさんがカルロスさんの意志を引き継いで運営されています。  

通常、コーヒーの木は定植(植え付け)後18か月で収穫する事が可能ですが、アグロタケシ農園では、厳しい自然環境のため、標高の低い区画であってもコーヒー豆の収穫までに24か月かかりました。  

急斜面の開墾は苦労の連続でもありましたが、その後も苦労は絶えません。2001年に開墾し、2004年にやっと初収穫する事ができたため、カルロスさんは世界のコーヒーチェーン店、小売店など約250社に向けてコーヒー豆のサンプル送りました。しかし、どこの会社からもオファーがかかりることもなく、翌年もまた同じように、約250社以上の会社にサンプルを送りましたが、どこからも回答をいただけない状況が続いていました。  

現在のように、コーヒー市場に名を馳せるようになったのは2009年になってからのことです。ボリビアで開催された第1回COE(カップ・オブ・オクセレンス)で優勝したことで、その名が広く知れ渡るようになりました。開墾から約10年もの長い道のりでした。 
もともと「スペシャルティコーヒー」栽培の専門家ではなく、持っているのは“コーヒーに対する情熱”のみ。アグロタケシ農園のコーヒーには、生産者の並々ならぬ愛情が今なお注がれています。  

通常、コーヒーチェリーの実は成熟まで8か月かかります。一方、アグロタケシ農園は他の農園に比べて冷涼な気候であり、ゆっくりと実が熟すため、コーヒー豆の収穫までに12か月かかります。
ゆっくりと実が熟すことにより、アグロタケシ農園のコーヒーチェリーはコーヒー豆の生豆を覆う、コーヒーの味わいに影響を与える粘液質のミューシレージとよばれている層の部分がとても厚くなっています。本来は粘液の膜が付いている程度ですが、寒天質のように厚く付着しています。それは、コーヒーチェリーがアンデス山脈最奥地の渓谷である厳しい環境下のもと、ゆっくりと旨味を蓄えて完熟までに時間を要した証拠です。
アグロタケシ農園のコーヒーは、ゆっくりと時間をかけて旨味を凝縮することで、華やかで高品質な味わいをもたらします。  

 

開墾までの長い道のり、完熟までの長い期間を得て、アグロタケシ農園の美味しいコーヒーは作られています。
現在、アグロタケシ農園ではゲイシャ、ジャバ、カトゥアイといった品種が主に栽培されています。丸山珈琲では、2025年は「アグロタケシ ゲイシャ」に続く新しい試みとして「アグロタケシブレド」をブレンド・焙煎いたしました。  

アグロタケシブレンドではジャバ、レッドカトゥアイ、イエローカトゥアイを使用しており、なかでもイエローカトゥアイは標高2300mという、とても標高の高い区画で栽培されていて、コーヒーのブレンドに豊かな風味をあたえています。同じ土壌で栽培されたコーヒー豆は相性が良く、複雑な味わいを奏でています。甘いスパイス、オレンジ、アプリコットやドライフルーツのような凝縮した甘さを感じられます。  

コーヒーはフレーバーとアロマが時間と温度の経過によって移り変わります。 淹れたてから冷めるまで、コーヒーの余韻に浸る心地よさをゆっくりとお楽しみください。    

丸山珈琲

この記事を書いた人

丸山珈琲オンラインストア・ブログ担当者

丸山珈琲のオンラインストア担当者が、コーヒーにまつわる情報やおすすめの商品をご紹介します。

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